両性元素

アルミニウム、亜鉛、スズは、酸性の水溶液にもアルカリ性の水溶液にも溶ける両性元素である。
鉛も両性元素だが、塩酸と反応してできる塩化鉛が冷水に溶けないので表面のみ反応してそれ以上反応が進まないが、加熱すると溶けて反応が進む。
希硫酸と反応してできる硫酸鉛も水に溶けにくいため、表面のみ反応してそれ以上反応が進まない。

両性元素の覚え方
『ああすんなり両性に愛される』
あ(アルミニウム)あ(亜鉛)す(スズ)んな(鉛)り両性に愛される

 

イオン化傾向

酸に溶けるかどうかはイオン化傾向によって決まる。
カリウムKa>カルシウムCa>ナトリウムNa>マグネシウムMg>アルミニウムAl>亜鉛Zn>鉄Fe>ニッケルNi>スズSn>鉛Pb >水素H2>銅Cu>水銀Hg>銀Ag>白金Pt>金Au

イオン化傾向の覚え方
『貸そうかな、まああてにするな、ひどすぎる借金』
貸そう(カリウム)か(カルシウム)な(ナトリウム)、 ま(マグネシウム)あ(アルミニウム)あ(亜鉛)て(鉄)に(ニッケル)す(スズ)るな(鉛)、 ひ(水素)ど(銅)す(水銀)ぎ(銀)る借(白金)金(金)

 

金属との反応

水素よりもイオン化傾向が高いアルミニウム、亜鉛、鉄、スズは、酸と反応して水素を発生する。 水素よりもイオン化傾向が低い銅は酸と反応しない。
両性元素であるアルミニウム、亜鉛、スズは、酸ともアルカリとも反応して水素を発生する。

水溶液アルミニウム(Al)亜鉛(Zn)鉄(Fe)スズ(Sn)銅(Cu)
塩酸×
硫酸×
水酸化ナトリウム水溶液××

 

 

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